私たちは知識や経験を四六時中、意識し続けることはできません。
疲れちゃいますよね。だから使わない意識はしまっておく必要があるわけです。
このちょっとした片付け先が潜在意識です。
この記事では『潜在意識・無意識・顕在意識』のそれぞれの役割や、絶対に知っておかなければいけない落とし穴について解説します。
怪しかったり、スピリチュアルな概念だと思われがちですが、じつはもっと現実的で身近なものなんですよ。
わかりにくい概念の基礎をしっかりおさえることで、潜在意識と顕在意識の不一致によって起こる葛藤を対処できるようになります。
しかもそれは正体に気付くだけで半分以上解決したことになるのです。
諦めたり、取り返しのつかない失敗をしないためにこの記事を読んでみてくださいね。
もくじ(ジャンプできます)
まずは顕在意識と無意識について
あなたはここまでの文章を見るために、何か意識しながら行動をしましたか?
「スマホを手に持とう」
「このボタンを押して」
「お!面白そうなタイトルを発見したぞ」
「見てやろうじゃないか。どれどれ。」
こんなことをいちいち考えながら、この文章を読んでいる人はいないかと思います。
そうやって思考に上がっている意識のことを顕在意識(意識)といいます。
こうやって特に意識にも上がらない思考のことを無意識といいます。
オーストリアの精神科医・フロイトが提唱した氷山の図を見たことがある人もいるかと思います。
巨大な無意識に対して、頭で理解できている意識は3%しかないと言われています。
つまり、『人は脳から送られた”本人も気付いていない指令”によって動かされている』のです。
…と学校でも教えられている理論ですが、実はこれ、もう古い考え方なんです。
実は意識は脳以外の部分にもあるんです
最新の科学では、細胞も目的や意思を持っていて、記憶までしていることが解明されています。
さらに臓器同士が会話をしていたり、骨や脂肪からも脳にビュンビュンと指令を送っていることがわかっています。
あなたは脳だけでなく、全身で目の前にある膨大な情報を処理していたんです!
すごいですよね!
ただ細胞がその情報を言語化してくれているわけではないので、これも無意識の領域といえます。
ここからもっと詳しくお話していきますね。
人は本来は無意識だけでうまくいく
生まれたとき、人は無意識100%の存在です。
生きるという目的のもと、どこかで学習したわけでもなく行動します。
泣いてアピールしたり、母乳を吸ったり、手足を動かしたり…。
冷静に考えたら不思議ですよね。
おっぱいの吸い方を学べる専門学校なんてありますか?あるなら僕も行きたいです。
なんならヒトに限らずイヌや鳥もそう。
顔のパーツの大小、体との比率、ぎこちない動きも、大人に手を差し伸べてもらえるようにそうなっています。
つまり、本来は『あれこれ考えなくてもそのままにしていればうまくいくようにできている』ということです。
じゃあなんで生きるのが苦しくなっていくのか、望んでいることが上手く叶わないのか。
その説明のために潜在意識についてお話します。
潜在意識は意識の片付け先
生まれたとき人は無意識100%というお話をしました。
そして成長の過程で、言語や記憶やイメージが蓄積されていきます。
さっき覚えたことを毎回忘れていたらさすがに社会生活ができないですもんね。
こうして意識ができていきます。
かといって普段、何もかもを意識しているわけではありません。
信号を渡る時に
「よっしゃー!青になったから渡るぞー!」
「青信号っていうか、緑だけどな!」
「カーキって結局緑なの?茶色なの?どっち?」
とかをいちいち意識にあげていません。
これらを全部処理していたらエネルギーを使いすぎて一瞬で餓死すると言われています。
あと轢かれます。
それは嫌ですよね。なので使わない意識はしまっておく必要があるわけです。
私たちは無意識や潜在意識に知識や経験をバッコバッコ詰め込んでいくわけですね。
このちょっとした片付け先が潜在意識です。
パソコンでフォルダを作って、使わないファイルはそこにしまっておきますよね。
そんなイメージです。
無意識はいわばその人の「魂」。特性みたいなもの。
めっちゃ活動的、人に貢献する時に命が輝く、ふんわりした癒し系、学者気質…。
これらを変えるのは難しい、ってか無理なんじゃないかと思います。
それはパソコンのチップや半導体をごっそり入れ替えるようなモノ。
無理せず魂(特性)にしたがった方が得策です。
一方で潜在意識はもうちょっとライトなもの。
書き換えたりできる領域です。
そしてこの潜在意識が人を成功に導いたり、逆に邪魔をしたりするのです。
人は潜在意識で思いこんだ世界を生きている
私たちは生きていく上での"前提"を持っています。
たとえば…お寺とコンビニってどちらが全国に多くあるか知っていますか?
一瞬コンビニの方が多い気がしますよね。
でも実は、お寺の方が多いんですよ。
他にもコンビニより多いものは
いやコンビニもっと頑張れよ。というお話ではなくて・・・。
「コンビニってお寺よりも多く存在しているはず」っていうなんとなくの思い込みってありますよね。
それらは潜在意識の中にお片付けされています。
つまり当たり前だと思い込みすぎていて疑ったり、考えたりもしないレベルのもの。
いちいち取り出して見返したりしません。
みんなそういう前提(信念や価値観や常識や思い込み)を持って生きています。
ただ「コンビニ>お寺」の思い込みぐらいなら、それが人生に大きな影響を与えることはないと思うんですね。
ところがものによっては人生に大きな影響を与えるものもあるのです。
人生に大きな影響を与える信念や価値観や常識や思い込み。
これを心のクセといいます。
これはいわば人生の台本。
あなたが顕在意識で願望を実現しようと思っていても、潜在意識がその夢に対して恐怖に感情を支配されているなら。
恐怖を避けようとしてしまい、結果、願望を叶えないように動いてしまうのです。
そのため顕在意識と潜在意識のズレは大きな問題なのです。
願望実現するためには焦らないこと
私たちが変化できないのはなぜ?
では願望実現のために重要なお話をします。
潜在意識(や無意識)は変化することを拒みます。
体温や脈拍や塩分濃度など体も一定の状態を保つようにできていますよね?(ホメオスタシスといいます)
それと同じように、心も今までと同じ状態を維持しようとします。
ほら、遠出したけどいつものチェーン店に入っちゃったり、カフェでいつも同じメニューを頼んだり、休憩室でいつも同じ席に座ったりしますよね。
つまりいつもと同じだと安心できるんです。
ダイエットのリバウンドもそうです。
心も身体も「今までの自分となんか違う!急いで戻らなきゃ!」という機能が働いてしまうんですね。
食費、トイレに行く回数、コーヒーを飲む回数とかって不思議と一定だったりしません?
不思議ですよね。
脳の爬虫類脳という部位が同じ状態にとどまるようにコントロールしているんですよ。
だから私たちは変化を起こそうとすると強力な力で抵抗してしまいます。
頭(顕在意識)で「いくら変わりたい!」と思っていても、無意識は強力なブレーキを踏んでしまいます。
変わらないで済む言い訳を巧みに作り出します。
「引越しをするから今はちょっと」
その引っ越しは実は無意識に自分がセッティングしてたりね。
また変わらないで済む情報や、今やろうとしていることの否定的な意見をどんどん仕入れてしまいます。
『人は見たいものしか見ていない』のです。
他にも攻撃的になったり、「あれは自分には必要ないんだ」と行動しないことを正当化する理由を作ったり。
まあ~あの手この手で現状維持できるように努力してしまうんです。
自分の人生に取り組まないで済むようにやってしまうことの典型例がありますよね。
何かわかりますか?
SNSで人の批判をすることです。
ふいにめっちゃ落ち込んだり、無気力になったり、自己否定のループに入ったり。
そんな時にはどうすればいいかを、僕は3カ月のサポートプログラムで自己肯定感を上げながらサポートさせてもらっているわけですね。
現状維持や前の自分に戻ろうとするのは自然なこと。
だから焦らずに、そして解決策を身につけながら取りくんでいくことが人生をガラッと変えるポイントになります。
でも一方で、私たちは自分の台本に沿った行動をしてしまうというお話でしたね。
だからやる・やらないを今までの思考パターンで決めようとしても基本は「やらない」という答えになります。
でもやりたい。でもできない。
この潜在意識と顕在意識の不一致が葛藤を生みだして、ついには夢をあきらめてしまうのです。
葛藤の原因は顕在意識と潜在意識の不一致
「目標があるのにできないのはどうして行動できないの」
「彼との関係でこんなことを望んでないのにどうしてこうなっちゃうの!」
うまくいかず葛藤してはいませんか?
解決策は、顕在意識と潜在意識を一致させることです。
あなたにブレーキをかけさせている潜在意識を書き換えてあげましょう。
「やりたい、でもできない」を「やりたい、だからこうやってみよう」という状態になれば願望はどんどん実現すると思いませんか?
そのファーストステップが気付くということ。「気付けば変わる」って聞いたことはありませんか?
気付けば人生は変わる
アイデアがつながるから
問題意識・解決意識をしっかりと持つようにしましょう。
そうしたら解決策は勝手に見えてきます。
「氣付くことはできたけど、具体的にじゃあ何をすればいいんだろう」とパニックになることはありません。
たとえるなら…
冷蔵庫の中に鶏肉・納豆・ポテトサラダしか入っていないのに、ハンバーグを作ろうとするようなもの。
現状のあなたの中には、まだ解決策がないことだってあります。
それでも、今後、解決策が見えるようになったり、解決策を知ってる人と巡り合うようになります。
もちろん実はもう既に持っていた、いうなれば「こんなお奥にあいびき肉が眠ってたー!!!」って場合もあります。
アイデアを組み合わせて解決策が思いついたり、ウルトラCを起こすこともあります。
「お肉でしか無理と思ってたけど豆腐でもハンバーグにできるじゃーん!」みたいな。
なんせ解決に向かって人は動きだします。
認知的不協和を解消しようとするから
矛盾で葛藤してしまうことを心理学では認知的不協和といいます。
人はその認知的不協和を解決したいと思うようにできています。
違和感を取りのぞきたいと考えるのは当然ですよね。
だからモヤモヤしていいんです。モヤモヤを解消するためにあなたの無意識は動きだしますから。
だから気付くと変わるんです。
モヤモヤが見つかったことがハッピーなのです。
それは潜在意識が書きかわりだしている証拠。
そのモヤモヤを大事にしてください。
氣付きを頭の片隅にちゃんと置いておいてあげてください。
解決に向かって進みだす。楽しい旅の始まりです!
本気で変わりたいと思ったあなたには、本気で変わるための情報が飛び込んできます。
それをたまたまと思わずに、直観に従って飛び込んでみてくださいね。