いまさら聞けない「潜在意識」(無意識)について。
心理学ならずとも引き寄せの法則や願望実現の本にもその記述を見かけたりします。
怪しいですよね。フフフフフ…。
でも潜在意識ってもっと身近で、たとえばうまく使えば、ティッシュで割り箸が折れるようになるって知ってましたか?
これは「本来可能なことを「無理でしょー」と無意識に思い込こんでしまっている」→「その思い込みを捨てると折ることが可能になる」んですね。(※ 後述します)
だとしたら「どうせ私なんて」と心で唱えてしまっているのって危険だともいませんか?
潜在意識を書き換えると人生がガラッと変わります。具体的な変化として僕のクライアントさんにインタビューさせていただきました。↓
『彼氏もできた!浮き沈みが激しく、自分を責めてしまうユカさんがガラッと変化して、職場に与えた素晴らしい影響とは【インタビュー】』
僕はセラピーをするとき「頭(思考)」に対して「心(または無意識)」なんて言い方もします。
というのも「潜在意識」なんて専門用語ではなく、誰でもわかるように伝えたいからです。
なぜなら「潜在意識」に関する知識は、人生を豊かにするためのベースとなる超重要なことで義務教育にするべきレベルだから。
- 好きな人と付き合いたい
- あの人とまた復縁したい
- 略奪愛を成功させたい
- 人間関係をうまくいかせたい
- お金持ちになりたい
などのセッション依頼が来るのですが、幸せをつかみたい人は必見です。
逆にあなたが不幸を引き寄せてしまっているとしたら、それもこの潜在意識のしわざなのですが…。笑
今回はそんな「潜在意識」を有効活用できるように深くわかりやすく解説してみたいと思います。
もくじ(ジャンプできます)
潜在意識と顕在意識(けんざいいしき)の違い
潜在意識の説明の前に、「顕在意識(けんざいいしき)」という言葉も聞いたことはありませんか?
どちらも最後に意識とつきますね。
人の感じ方には、本人が意識できていることと、意識できていないことがあります。
この二つの意識の存在を初めて唱えたのが、心理学者のフロイト。
- 本人が意識できている考え→ 顕在意識(頭・思考・表層意識・エゴ・自我・有意識)
- 本人が意識できていない考え→ 潜在意識(心・エス(イド)・超自我・無意識)
すご~く簡単に説明するとこんな感じ。
「無意識」って言うと一気にわかりやすくなった気がしますね。
「自分も知らない自分」が潜在意識というわけ。
ではまず「潜在意識」の理解を深めるために「顕在意識」についても軽く説明しておきたいと思います。
顕在意識とは「本人が自覚できている思考」
本人が意識できている考えのことを「顕在意識」と説明しました。
彼氏がほしい、結婚したい独身女性を例にあげると
「素敵な彼氏がほしい!結婚したい!」
「いや、もはや男なら誰でもいい!」
と、こんな感じ。
こんな風に、本人が自覚できている思考が「顕在意識」です。
一般的に「意識」と呼ばれているもの。
よって「自分が知っている自分」ということになります。
脳科学的には前頭葉にあり、情報処理をするので仕事や勉強には必須です。
結婚できるように意識している人なら「オシャレをしよう」「婚活パーティーや街コンに参加しよう」というような処理をしています。
形式知=言語化できている知識=顕在意識
暗黙知=まだ言語化できていない知識=潜在意識
ということですね!
潜在意識とは「意思決定や行動を操る無自覚の思考」
潜在意識は脳のどこにあるかというと大脳辺縁系にあり、内臓を動かす生命維持といった大事な役割を果たしています。
また恐怖やトラウマを避ける現状維持の役割もします。
無意識=自覚できていない意識と説明しました。
たとえばさっきの人で言うと、頭では「結婚したい!」と思っています。(顕在意識)
でも実現していないのは心の奥で「結婚したくない!」と思っている可能性があるんです。(潜在意識)
「え?そんなことあるの?二重人格?」って感じですよね?
こんな絵を見たことありませんか?
オーストリアの精神科医、ジークムント・フロイトが人の意識を氷山に例えて説明したものです。
海の底に沈んでいる方が潜在意識。
意識の90~97%を占めると言われています。(デカっ!)
それに対して認識できているとされる顕在意識はごくわずか。
この割合からわかるのは、僕たちが何気なく行っている「意思決定」や「行動」は潜在意識によって影で操られているということです。
この理論はスイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングによってさらに深化していきます。(ユングとフロイトは、アドラーに並んで心理学の三大巨匠と呼ばれる人物です)
「○○をしてしまっているのは、心の奥でこう思ってるからですよ」と説明すると、ときどき「そんなことはありません!」と否定する人がいます。
気持ちはわかります。本人に自覚がないんだから「あなたに憑いている霊が…」と言われてるのと変わらないので。
その時は行動や現実を見てみてください。
「潜在意識→行動・現実」になるのだから、逆算をしてあげればいいんですね。
ただしいろんなケースがあるので「こういうことをしてるからコレ」という単純なものではありません。
さらに自分の経験が反映されている個人的無意識と、人類が共有する集合的無意識というのもあるのですが、ここでは割愛します。
悩みは個人的なものなので、個人的無意識を気にすればいいと思っています。
集合的無意識ってなんかスピスピですしネ。。。(宇宙意識ともいいます!)
潜在意識を書き換えるメリット
さっきの「結婚したい!」と思っているけどなぜかできない人の話に戻します。
頭では結婚したくても心で「でもほんとは結婚したくない!」という不安がブレーキをかけているとどうなるか。
不思議と好きな人が現れても自分から破談に持っていったり、紹介してくれる友だちと不和を生じさせたり。
それこそ、出会いがない職場に就職したりとか。
ひねくれすぎててビックリしますよね。
僕も最初聞いたとき「そこまで影響する?」って驚きました。
だからたとえば
- 外見を磨く
- 資格をとる
- 出会いの場に行きまくる
といった具合に、顕在意識だけで頑張っても、お金と時間を無駄にする可能性は高くなります。
まず何が自分にブレーキをかけているのかを特定して、それを外してあげないとうまくいきません。
ちなみに初めの「ティッシュで割り箸を折る話」ですが、原理的には折れて当然なんだそうです。(ティッシュの方が分子が密集してるからだったかな?)
なので「折れるわけがない」という思い込み(潜在意識がかけているブレーキ)を自覚して、外して、包丁をイメージするようにティッシュを振りおろろせば 折れるようになりますよ♪
変性意識状態から催眠術でアプローチ。十文字幻斎さんの瞬間催眠を受けた感想・体験談
「潜在意識が行動を制限している」ということを最もわかりやすく感じられるのは催眠術ではないでしょうか。
僕はテレビでもよく見かける閃光の催眠術師・十文字幻斎さんの催眠術を受けたことがあります。
ほんとに一瞬で、握った手が開かなくなったり、倒れて起き上がれなくなりました。
正確には、どちらも「筋肉が硬直する」「意識がなくなる」というよりは「動かなくてもいいか~」というアンニュイな気分になる感じ。
催眠術をわかりやすく説明すると、変性意識状態(トランス状態)から潜在意識にアクセスしてダイレクトに命令を与えるというもの。
命令といっても「自己暗示を促される」というニュアンスが近かったです。
なので、やりたくないことは自分の意識で拒否すればいいのでムチャクチャされることはありません。
ただ「潜在意識に命令が入ると、こんな簡単に人間って制限されるんだ」と実感しました。
「自分が今どんな命令を受けているのか」は術者の暗示文から把握できますが、人は日常的・無意識的に自己暗示をかけ続けていると思ったら…。
無自覚の恐ろしさを考えさせられました。
潜在意識がもたらす影響
また意識は身体にも作用します。
身体も脳の命令で動いているので当然といえば当然ですよね。
プラシーボ効果・サブリミナル効果・イメージングなどの言葉を聞いたこともあると思います。
実際にこういった症例があります。
- 目の前の水を熱湯だと思い込んで手にかけたら皮膚に水ぶくれができた
- ラムネを薬と効かされて飲んだら病気が治った
- 化粧水をつける時はお肌に浸透するようにイメージするといい
- 筋トレをする時は鍛える部位を意識すると効果が全然違う
僕は中1の時、プールが嫌すぎて足が巻き爪になりました。
巻き爪を理由にあの1年間は1回しか泳いでません。笑
意識は身体にも影響を及ぼします。
「病は気から」とはよく言ったもので、顕著なのは車酔いですかね?
引き寄せの法則の原理と潜在意識
潜在意識が 性格・体調・思考・発言・行動・能力・年収・恋愛・復縁・出会い・環境・人生・中1の体育の成績……などなど。
いろんなことに影響を与えていることがわかってきました。
「行動制限をしているのも自分」逆に「行動力を引き起こすのも自分」というわけです。
億万長者が実践しているという「引き寄せの法則」で語られているのも潜在意識のお話です。
「引き寄せる?何もしないで幸せがやってくるかよ!」と思っていたのですが、これって半分正解で半分間違いなんです。
「行動しなくていい」とは実は誰も言ってません。
「良い結果も、悪い結果も、意識(無意識)によってあなたから飛び込んだり、作り出しているんだから、しっかりコントロールしようね」というのが正しい解釈です。
そもそも「引き寄せの法則」の本の原題は「ザ・シークレット(ロンダ・バーン著)」。かなり飛躍した邦訳だと感じます。
それが誤解を招いているんでしょうね。
ちなみに引き寄せをスピリチュアルで解釈した記事はコチラ↓
タロット占いの信憑性。どういう原理で当たるとされているのかわかりやすく説明してみた
一度は聞いたことがあるかもしれないマーフィーの法則(ジョセフ・マーフィー)の効果も潜在意識のお話です。
「どうせ私なんて」という潜在意識をセッションで書き換えよう
ただそうは言っても自覚できないからコントロールが難しく厄介なわけです。
そこで僕は禅タロットをツールにして問診を大事にしています。
深層心理にスポットを当て、本人が言語化できなかった部分まで掘り下げ、書き換えるための気付きのお手伝いをするんですね。
僕の場合はツールが禅タロットなだけで、カラーセラピー・アートセラピー・ヒプノセラピー・心理テストなどでもあぶりだすことは可能です。
また潜在意識は問題を起こしている原因を正確に特定して、書いたり、口に出すことで変えることができると言われています。
セッション中に泣き出す人がいるのは、それそのものがクリーニングになっているんですね。
「どうせ私の夢なんて叶わないし…」と思う必要はありません。
だって、車でいうと間違った車線を走っていることに気付いてないだけなんですから。
今走っている車線を変えればスッと目的地に着く可能性が眠っています。
なりたい自分になれるように、なりたくない自分にならないように。
なりたい二人になれるように、なりたくない二人にならないように。
潜在意識で何が起きているのか把握して、シッカリと自分の人生のハンドルをきりましょう!
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました(*^^*)